毛皮と仮面、そして鈴の音
日本の節分にも似た、
スロベニア最大級の冬祭り


スロベニア東部・プトゥイ周辺で、2月ごろ(冬の終わり)に行われる祭り。主役は、毛皮をまとい仮面をかぶり、腰に大きな鈴を下げた「クレント(Kurent)」。彼らが街を練り歩き、身体を揺らして鈴を鳴らし、季節の空気を一気に切り替えていきます。





クレンタヴァニエの時期、街でよく見かけるのが クロフィ(Krofi)と呼ばれるドーナッツです。 ふんわりした揚げパンに、杏ジャムやクリームを詰めた、素朴なお菓子です。


お祭りの屋台はもちろん、普段でもスーパーのショーケースで売られていて、「今日はちょっと甘いものを」みたいに、気軽に手が伸びる存在。クレントの鈴の音と人々の熱気の中で頬張ると、それだけで“特別な日”になります。
家庭で作ることも多く、意外と難しくありません。 定番は杏ジャム。杏の酸味が全体を引き締めてくれます。
クロフィの簡単レシピ(8個分)

材料
・強力粉 200g(なければ薄力粉でもOK)
・砂糖 20g
・塩 ひとつまみ
・ドライイースト 3g(小さじ1)
・卵 1個
・牛乳 80〜100ml(ぬるめ)
・バター 20g(溶かす/室温で柔らかく)
・揚げ油 適量
・粉糖 適量
・杏ジャム(または好みのジャム)適量
作り方
1)ボウルに粉・砂糖・塩・イーストを入れて混ぜ、卵と牛乳を加えてこねる。まとまったらバターを加えてさらにこね、なめらかになったらOK。
2)ラップをして温かい場所で一次発酵(約60分)。目安は2倍。
3)生地を8等分して丸め、軽くつぶして10〜15分休ませる(ベンチタイム)。
4)170℃前後の油で、片面1〜2分ずつ揚げる(きつね色)。
5)粗熱が取れたら粉糖をふり、横から切れ目を入れて杏ジャムを詰める。
ポイント
・油が高温だと焦げるので、170℃前後が安心。
・杏ジャムは温めて柔らかくすると詰めやすい。
クロフィ×オレンジワイン

コーヒーや紅茶もよく合いますが、クロフィにぜひ合わせてほしいのが、「オレンジワイン」。 揚げパンの油分、杏ジャムのやわらかな甘酸っぱさ。そこに果皮由来のほのかな渋みと、柑橘の風味のオレンジワインを持ってくることで、甘さだけで終わらない、奥行きのある味わいが生まれます。
オレンジワインと一口に言ってもスタイルは様々ですが、杏ジャム入りのクロフィには、「梅」を思わせる酸とニュアンスを持つワインが好相性。杏のやさしい甘酸っぱさに、ほんのり梅のような酸が重なることで、味わいはより立体的に、後味は軽やかにまとまります。
この組み合わせでぜひ試して頂きたいのが、365wineの「ザ・ホワイトラビット」。
梅の風味があるオレンジワイン。ひとくち頬張ると、杏子の甘酸っぱさに合わせてワインの酸が立ち上がり、クロフィの甘みと油分を受け止めてくれます。この塩梅が、クロフィを“日常のお菓子”から“祭りの一品”へと格上げしてくれます。イベントの高揚感の中でも飲み疲れしない、春の訪れにふさわしい一杯です。
GONC ザ・ホワイトラビット 2022
クロフィの杏に、梅のニュアンスを重ねて。
クレンタヴァニエは作法より、その場を一緒に楽しむことが大切。温かい屋台ごはんに、甘いクロフィ。そこに気負わない一杯がよく似合います。節分の夜に冬を送り出す気分で、クロフィとワインで「スロベニア流」なんてのも通ですね。
クレンタヴァニエも、節分も
かたちは違っても
季節を送り、迎えるための行事
鈴の音で冬の終わりを告げ
甘いクロフィをかじり
オレンジワインをひと口
何かを願うというより
ただ「季節が変わること」を
全身で受けとめる
そのシーズンの繰り返しに
365wineはスロベニアワインで
寄り添えればと思います!
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