自然・歴史・人がつむぐ、小さなワイン大国
イタリアの東隣、オーストリア、ハンガリー、クロアチアに囲まれた四国ほどの小さな国、スロヴェニア。EU加盟国でありながら、アルプス、森、渓谷、海に囲まれた豊かな自然が魅力です。人口は約211万人と少なく、自然と共に生きる暮らしが根づいています。ワインもその延長線上にあり、無理なく丁寧に、土地の個性を大切にした造りが主流です。
スロヴェニアは、国土の2%以上がブドウ畑。なんと人口よりもブドウの木の方が多いほど!紀元前 400 年頃、ケルト人によるワイン造りがスタート。仏・伊よりも長い約 2400 年の歴史があります。
スロヴェニアは冷涼な気候で、ブドウ栽培の7割が白ブドウ。そのため、白ブドウを赤ワインのように仕込む「オレンジワイン」が伝統的に造られてきました。フリウリやジョージアと並ぶ、オレンジワインの聖地のひとつ。100年以上も前からこの製法が続いており、半年以上かけて丁寧に醸されることも。
オーガニック栽培が主流で、スロヴェニアの多くの造り手は、「化学肥料や添加物に頼らない」自然な造りを大切にしています。中には完全無添加(亜硫酸フリー)の造り手もいます。ナチュラルワインでありながら、清らかで洗練された味わいが特徴です。品質を保つ為に大量生産しないので生産量は限られ、そのほとんどが国内で消費されます。
スロヴェニアには3つの主要なワイン産地があります
3つの地方は、さらに細かく9地区に分かれ、地域ごとに気候・土壌・文化が異なるのも魅力です。
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