スロヴェニアの黒ぶどう
スロヴェニアは冷涼な産地なので、7対3で白ワインの国です。黒ぶどうも栽培されていますが、ロゼワインやロゼスパークリングワインになるものもあるので、実際の赤ワイン生産量の割合は、ほんの1割程度です。更に日本に輸入されている多くが白ワインの為、赤ワインは日本の市場でも大変希少です。栽培面積ナンバーワンはRefosk(Refosco)レフォスク(イタリアではレフォスコと言います)、その次に国際品種であるメルローが挙げられます。
《黒ぶどう》
▼国際品種
ピノノワール(Modri Pinot)、メルロー、カベルネ ソーヴィニョン、バルベーラ、シラー、ツヴァイゲルト、ガメイ、Blaufränkisch(Modra Frankinja)
▼伝統的な土着品種
Refosk(Refosco)、Saint Laurent(Šentlovrenka)
▼珍しい固有品種
Kölner Blauer(Zametovka)、Muscat rose(a)(Cipro)
数字で比較する日本とスロヴェニア
日本とスロヴェニアの「ワイン」を「数字」で比べてみました。
▼日本
世界ランキング(生産量) 27位
栽培面積 18,000ha
年間生産量(100万L) 86
黒 : 白 栽培ぶどう比率 65:35
収穫 9月
ワイン造り歴史 1874年〜
伝えた人 ポルトガル人
▼スロヴェニア
世界ランキング(生産量) 32位
栽培面積 16,000ha
年間生産量(100万L) 54
黒 : 白 栽培ぶどう比率 30:70
収穫 8-10月
ワイン造り歴史 紀元前400年〜
伝えた人 ケルト人
データ : ワインの世界地図より
ワイナリー数は、日本は全国に(奈良、佐賀、徳島を除き)300軒あります。一方、スロヴェニアは四国ぐらいの広さに28,000軒と多いのが特徴です。単純計算ですが、1生産者あたりの所有畑は、日本が60ha、スロヴェニアが0.57haです。(1ha=100m×100m) 割り算で平均を出したものなので、もちろん、スロヴェニアには3haや20haの造り手もおります。ビジネスとしている造り手もいますが、ノンエチケットで自家消費を目的として造られたワインも多いと思います。なんせ、年間1人当たり46Lもワインを消費する人達です。この数字は、老人から赤ちゃんまでを含んでいます。ワイン造りに適した土地があり、何千年という長い歴史があり、当然ホームメイドワインぐらい造るわけです。
財務省貿易統計によると、2017年のワイン輸入数量は2.4億本です。酒税80円/Lだけでも巨額です。スロヴェニアからは3000ケースの通関、つまり3.6万本が輸入されました。現地の蔵出し EX WORKS 金額にして3600万円です。一昨年、自社は6600本のワインをスロヴェニアから輸入したので、およそ18%強の市場シェアとなります。スロヴェニアワインと言えば、365wineとなれるよう頑張ります!