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About GABERNIK23(ガブルニク23)
産地:スロヴェニア、ポドラウィエ地方
シュタイヤマルク、リトズノイ
創業:2019年
畑面積・生産本数:3.5ha・年20,000本
特徴:有機栽培、一次発酵に補糖なし
天然酵母、マイナー品種を使用
ぶどう園からワイン造りにチャレンジ!
ヤンコ ボガティッチ
”ルメニミュシュカに全てをかけた。
私たちの味をまっすぐ届けたい!”
この1本が、私たちの挑戦の証!
・Crafted by the land
土によってつくられ
・Fermented by nature
自然によって発酵され
・Bottled by us
私たちによって瓶詰めされる
スロヴェニアの北東部、オーストリアとの国境に接するポドラウィエ地方のリトズノイ村。この辺りはシュタイヤマルク(=シュタイヤルスカ)と呼ばれているワインの銘醸地です。この地に昔から広がるぶどう畑と、そのぶどう品種を生かしたワイン造りに、GABERNIK23(ガブルニク23、以下G23)は挑んでいます。
ぶどう農家からワイナリーへ
G23を語るうえで欠かせないのが、兄弟ワイナリーであるHeaps Good Wine Company(ヒープスグッドワインカンパニー、以下HGW)のニックです。ワイン造りにおいて9年先を行くニックは、ヤンコにとって目標であり、ワイン造りに挑戦する、きっかけにもなりました。
G23がワイナリーとしてスタートしたのは2019年のこと。ニックの成功を目にし、「自分の畑で育ったルメニミュシュカをどうにかできないか」とヤンコは隣人であるニックに相談しました。「マイナーだけど、この地に根ざしたぶどうをもっと多くの人に知ってもらいたい!」という想いに共感したニックは、立ち上げからワイン造りまでを全面的にサポートします。こうしてG23が生まれました。2人は似通ったビジョンを持つ一方で、ワインスタイルは全く異なります。切っても切れない関係を築きながらも、それぞれの個性を保っています。直線距離にして1kmほどの ”スープの冷めない距離” にある2つのワイナリーは、まさに「家族のような絆」で結ばれています。
左:G23ヤンコ 右:HGWニック
ヤンコ ボガティッチの物語
1975年生まれのヤンコ ボガティッチは、10歳の頃から父親が営むぶどう園で働きはじめました。急斜面に広がる畑で父を手伝いながら成長しました。18歳でいったん家を離れますが、突如として父が亡くなり、ぶどう園の後を継ぐために戻ります。それから30年の間、ヤンコはひたすらにぶどうを育て続けてきました。3人の子供と1人の孫に囲まれながら、2019年、長年の夢だったワイン造りに踏み出したのです。ワイナリーをはじめることになっても、ヤンコの農園にはもともとぶどうが植えられていました。せっかく長年育ててきたぶどうを引き抜いてワイン用の品種に植え替えるのは得策ではありません。彼の農園には既にルメニミュシュカとツヴァイゲルトがあり、しかも20年もの樹齢を重ねています。「これを活用しない手はない」 そう思ったヤンコですが、ルメニミュシュカというマイナー品種を使うなら、そのぶどうにふさわしい物語を作り出す必要があると考えました。そこで閃いたのが、「あえてトレンディな品種は避け、流行おくれのぶどうに光を当てる」というグレイトなアイデア!ワイン造りにおいて一見地味に見えるぶどうを、ヤンコならではのスタイルで仕上げ、誰もが驚くようなワインを造ることを決意したのです。
ルメニミュシュカへの情熱
ルメニミュシュカ(=イエローマスカット)はスロヴェニアではそこそこ評価が高く、人気があります。しかし他の地域ではあまり注目されていない品種です。残糖があり甘口〜やや甘口で造られることが多いのも一因して、シャルドネやカベルネソーヴィニョンのように「品種にブランド力」はありません。ヤンコとニックはこのマイナーな品種に新たな可能性を見出します。マイナー品種にスポットライトを!もっと魅力的でワクワクするものに!興味深く価値あるものに変身させたい!それは生産者ヤンコとニックの自分自身に対する、挑戦でもありました。通常のミュスカの持つ甘口スタイルに縛られず、自由な味わいを引き出すことを試みました。自然の力に任せ、最小限の介入で、このぶどう本来の個性を表現することに徹した結果、驚きと感動をもたらすワインが完成しました。
G23の初ワインの誕生
そうして、5,000本の本格的なスパークリングワインと、6,000本のオレンジワインが完成しました。スパークリングワインは栽培から6年の年月をかけ、シャンパーニュにも引けを取らないほどのクオリティに仕上がっています。そして、オレンジワインは24日間もの長期にわたって醸し、色合い、香り、味、そしてテクスチャーを極限まで引き出しました。オレンジワインが出来上がってすぐ、「ああ、これは失敗だ!」とヤンコは嘆き悲しみました。ニックが味見をしたところ目を見張ります。それは非常にバランスの取れた、余りにも素晴らしい出来上がりだったのです!ルメニミュシュカの個性を余すところなく表現し、「自分たちが飲みたかった」理想の一本を造り上げたのです。この品種だからできた、そんな唯一無二の癒しのワインが生まれました。
G23のユニークなラベルとワイナリー名の由来
G23のラベルは、骸骨に扮したワインなのか、はたまたワインに扮した骸骨なのかはわかりませんが、モダンで格好いいデザインなのが特徴です。ニックのニュージーランド出身の従兄弟が考案したアイデアで、特に深い意味はないものの、彼らのユーモアと遊び心が表れています。このラベルはハロウィンシーズンにも大活躍することでしょう。ちなみに「GABERNIK23」というワイナリー名は、ワイナリーの所在地である住所と番地を示しています。がっかりしないでください。屋号や商号に必ずしも素敵な物語や意味があるとは限りません!むしろ、ワイナリーを訪問する際にはこのおかげで道に迷う心配はありません。実用的な名です。
今回は下記の2種類が入荷しました。
G23のワインには、彼らの挑戦と信念が詰まっています。まずは1本を手に取って、この土地にしかない味わい、彼らにしか引き出せないルメニミュシュカの個性を感じてください。そして、気に入って頂けたら、おかわりをお待ちしています(笑)