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Šumenjak
About Šumenjak/シュメニャックについて
産地:スロヴェニア、ポドラウィエ地方、
シュタイヤーマルク
創業:?年
畑面積・生産本数:14ha
特徴:有機栽培、補糖なし、天然酵母を使用
ユーロリーフ・オーガニック認証取得
ファミリーワイナリー
左下:シュレチコ シュメニャック
“私の主な関心ごとは畑です”
— Srecko Šumenjak
スロヴェニア北東部、オーストリアとの国境沿いに広がる美しい地域「シュタイヤマルク」。この冷涼な丘陵地帯に、家族経営の小さなワイナリーŠumenjak(シュメニャック)があります。彼らはワイン造りに加え、スピリッツの蒸留や養蜂など、多角的な農業活動を行っています。ラベルにも登場するワイナリーのマスコットキャラクターである数羽のカラスが、造り手の親しみやすさを表しています。
ワイナリーは、内陸的な立地のためドイツ建築を思わせる三角屋根の建物が印象的で、醸造所は木の温もりと機能性を備えた実直な造り。畑は急斜面に広がり、ひと目で手作業の大変さが伝わってきます。ぶどうはこの斜面に植えられ、過酷な環境の中でしっかりと土深くまで根を張り、力強い果実が実ります。
シュメニャックで育てられているぶどう品種は、比較的スロヴェニアでは珍しい、ドイツ系のリースリングを中心に、ミュスカ、シャルドネ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、ソーヴィニョン・ブラン、そしてピノ・ノワールなど。フレッシュさとミネラル感に満ちたワインを生み出すラインナップが揃っています。
スロヴェニアでは「リースリング」と言うと“ラスキ・リースリング(Welschriesling)”が主流ですが、Šumenjakでは本家本元のリースリング(Riesling)を栽培しています。冷涼な気候、粘土質を含む丘陵地の土壌、そして風通しの良い畑がこのぶどうにぴったりなのです。
「私の主な関心ごとは畑です」そう語るのは当主のシュレチコ。彼は、土壌とマイクロクライメイト(局地気候)、そして何より“生産者の畑仕事”が、ワインに最も大きな影響を与えると信じています。そのため、畑での作業にはとことん力を注いでいます。「肥料を撒いたり、除草剤や合成防腐剤を使うことはありません。ぶどう木への負担を最小限に抑え、適度な熟度で健全な果実を収穫することが一番です」この哲学に従い、畑では極力自然に寄り添った方法を採用。除草は手作業で行い、草生栽培や自家製の堆肥を用いたサステナブルな農業を実践しています。
シュメニャックで造られるワインは、ほとんどがスキンコンタクト(仏: マセラシオン/ 英: マセレーション)を伴う自然醸造です。果皮とともに発酵させることで、ぶどう本来の複雑味と滋味を引き出します。発酵・熟成は可能な限り自然に委ねられ、必要最小限の介入にとどめられています。
KABAJのジャン・ミシェル・モレルのようなカリスマ性はないかもしれませんが、シュレチコのワインには誠実で静かな情熱が宿っています。自然を敬い、土地と対話し、時間をかけてワインを育む。その姿勢はまさにスロヴェニア農民の魂そのものです。醸されたオレンジワインからは、土地の香り、果実の骨格、そして生命力が力強く伝わってきます。一口飲むと、身体が芯から目覚めるような感覚。派手さはないけれど、気がつくと心を惹きつけられている。それがŠumenjakのワインの魅力です。
スロヴェニアの静かな丘の上で、地道にワインを育てる。マスコットのカラスたちがのんびり羽を休める、そんなのどかで温かなワイナリーから届く、自然な味わいをぜひ感じてみてください。
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