一生に一度は飲んで頂きたい!
至高のワイン!
※7月~9月頃まではクール便のみの配送となります※
Profile
タイプ:白(辛口度 ★★★★☆)
産地:スロヴェニア、ポドラウィエ
生産者:MAROF(マロフ)
品種:ソーヴィニョンブラン
ヴィンテージ:2018
アルコール度数:13.5%
容量:750ml
適温:17℃
生産本数:3300本
Taste
ソーヴィニョンブランと言っても、普段口にするのとは少し印象が異なります。南オーストリアのシュタイヤーマルクと重なる部分がありつつも、独創的で心を揺さぶられるような白ワインです。ひと言で表すと“巨大なスケール”です。濃い山吹色の外観と同様に、香りも複雑で強めです。大振りの黄色い花、白桃や黄桃のコンポート、洋なしジャムなどの甘い香りが広がります。果実の凝縮感が香りにも表れている証です。完熟ぶどうと微オキシデーション由来の黄桃の香りから、内陸の北のワイン産地ですが、南の温暖な産地を想像します。酸味とアルコールのバランスが美しく、骨格はふくよかで丸みを帯びています。余韻は果てしなく長いです。辛口ながらもはちみつの芳醇さがアフターに残ります。エイジングポテンシャル(長期熟成にも耐えられる)も素晴らしいです。今飲んでも数年後、あるいは数十年後に楽しんでも良いでしょう。シュタイヤーマルクを彷彿とさせる偉大なワインです。そう言えば、あのエリアの品種もソーヴィニョンブランではありませんか!どおりで、飲んでいて青トンボが浮かんだわけです。たった1本でも十分にワインが主役となり得ます。驚きと感動、素敵な時間をお約束します。
Marriage
《おすすめの料理》 このワインと合う料理を考えるのは難しいです。何故なら非の打ち所がないほど完成しきっているからです。DRC(ロマネコンティ)のマリアージュを言及しないじゃないですか、それと同じ感覚です。強いて言えば、焼き白子、チキンのフリカッセ、ポークのロースト、チーズフォンデュなど。クリームソースやマヨネーズソースとも相性が良さそうです。
Wine making
スロヴェニアの内陸は、黒海やパンノニア平原の影響を受け、ワイン造りに恵まれている土地です。それこそローマ以前の古くから、ぶどうは栽培されています。内陸でもこのあたり一帯は、かつて海の底であったため、長い年月をかけて次第にサンゴや有機物が堆積して、石灰質土壌となりました。年間の降水量は500㎜と少なく乾燥したエリアです。ボドンツィソーヴィニョンに用いられているのは、Bodoni畑で収穫されたソーヴィニョンブランのみ。ボドンツィはMAROFの所有する畑で最も北に位置し、南以外の三方が森に囲まれています。畑には水晶の破片が混ざっている火打ち石が見られます。大きめの砂利で打ち合わせるとスモーキーな香りがします。その他、珪砂と砂質粘土も混じった複雑な土壌です。それらはワインにも影響を与えます。特筆すべきは半大陸性気候ですが、海に面した温暖なコーストサイドよりも、日照量が多いこと。太陽光をさんさんと浴びたぶどうは、遅摘みをせずとも酸を十分に残して完熟します。また、朝晩の気温差が激しいのもフェノール熟成を助け、美しいアロマとエレガントさをワインにもたらせます。収穫は9月初旬から末にかけて行われます。収穫には10kg仕様の小箱を用い、摘み取ったぶどうは傷付かないように留意します。畑と選果台での2回の念入りな選果後、天然酵母によって発酵は自然に引き起こされます。果皮と果汁を接触させて2日間醸し、25ヘクトリットルのオーストリア&ジャーマンオークで36ヶ月シュールリー(滓の上で熟成)を施します。フィルターは不使用で瓶詰されます。※瓶口には蝋が使われています。蝋は剥がさず、そのままスクリューを突き刺し、いつも通り抜栓して下さい。この生産者の並級ワイン、“ブレグキュヴェ白”がお好きな方は、間違いなくボドンツイソーヴィニョンも気に入って下さると思います。この2本は飲み比べると明らかに違いますが、造り手が同じなので共通する部分もあります。一生に一度はぜひお試し下さい。
MAROF(マロフ)の生産者についてはコチラ