“Nothing added, nothing taken”
「何も加えず、何も取らない」はFEDORAのワイン造りのモットーです。砂糖も酵母も無添加、滓引きもフィルターもしていません。余計なことは何もしていないのです。
FEDORAはワイナリーとしては1880年と歴史があるのですが、現当主のバルターコバルが父の跡を継いだのが2015年とごく最近です。バルターはハット(帽子)がトレードマークで、「貴方は本当にワインを造っているのですか」と思ってしまうかのダンディーな男性です。2年前までは彼は、国際的なファッションデザイナー広告を手掛けていました。その上、奥様のモイカは出版関係です。ここが劇的に他のワイナリーと違った、良い意味でのアドバンテージとなっています。
彼のワインでとりわけ目を引くのがエチケットです。ここにもトレードマークのハットが出てきます。デザイン性に優れているだけでなく、全てのエチケットに『物語』がありました。コバル家族と彼らの村で起こった実話を描いています。ワインを飲みながら物語が楽しめるのです。おまけにバルターは音楽好きです。それぞれのワインに合う音楽を推奨しています。何とも心惹かれます。どうぞ物語や音楽と共にワインをお楽しみ下さい。(下記参照)
ゼレンはスロヴェニアの土着の品種で古くから親しまれてきました。一時期、植数が激減して絶滅の危機に瀕しましたが、固有品種を守る運動が功を奏して、今日ではヴィパーバ谷を代表する白ワインとなるまで回復しています。また、スロヴェニア語でゼレンは「緑(グリーン)」という意味です。色の由来はぶどう果実やワインの色を指すのではなく、ワインから香るハーブなどの清涼感から由来しています。スロヴェニア人は日常ではラスキリースリングやマルバジアなどの白ワインを飲み、ゼレンは主に祭祀などの特別な時に飲まれることが多いのだとか。
収穫後、開放型の大型タンクで4日間醸し、1600Lのオーク樽で14〜16ヶ月滓と接触させて(シュールリー)を施しました。ゼレンを大樽で熟成させることは珍しいのですが、そうする事によって複雑さとこの品種の個性であるハーバルなニュアンスを引き出すことができます。月の満ち欠けでボトリングし、6ヶ月間瓶内熟成をしてリリースされます。雑味のない、美しい酸が特徴です。クラシカル過ぎずエレガントで軽く爽快なタッチです。やや個性的ですが、身体に染み渡るクリア&クリスピーなワインです。
FEDORAゼレンの物語と音楽
「Friends」友人
彼らは切っても切り離せない仲の良い友人で、いつ何時も一緒におりました。一人は狩人で、もう一匹は犬です。一匹は動物を捕まえ、もう一人は森の中で太陽の光を浴び、目に映る緑の色合いを楽しんで暮らしていました。
ところがある日、不運な出来事が彼らを襲います。いつものように森をのんきにうろついていました。突然、彼らは茂みの中で物音を聞きました。犬は狩人がライフルを準備している間、物音のする方向に向いました。鳥の羽が帽子を飾るどころか、銃の的が外れ相棒を殺してしまったのです。それ以来、彼はライフルを置き、森の観察者となりました。そして彼は今やワインを造っています。緑の色合いに驚き、太陽光を集め、優しさを凝縮させ、私たちのグラスをゼレン(緑の)ワインで一杯にしてくれます。
▼ゼレンにおすすめ音楽▼
Our wines are meant to be enjoyed in company. Wine and music share the power to evoke emotions and to make moments magical. Open a bottle of Zelen and enjoy some songs that best describe it.
1. In Bicicletta (movie Il Postino) – Luis Bacalov
2. Arrivederci Roma – Nat King Cole
3. Canzone da due soldi – Katina Ranieri
4. Qui Sotto Il Cielo Di Capri – Caludio Villa
5. La piu bella dell Mondo – Marino Marini
6. Zvezde padajo v noč – Marjana Derža
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