クロアチアワインについて

【クロアチアのワイン史】

およそ2400年前、紀元前400年にギリシャ人やフェニキア人がアドリア海の島々にワインを伝えたのが始まりだと言われています。紀元後200年にはローマ軍がZagorjaの丘からワイン畑を見下ろした記述も残されており、古代から土着品種による良質なワインが造られてきました。フィロキセラ(19世紀末ヨーロッパのワイン産業に大打撃を与えたアブラムシ)や、1990年代初頭のクロアチア独立戦争などで数々の被害を受けましたが、今日ではクオリティの高さから知る人ぞ知る銘醸地となっています。

【恵まれた地理とテロワール】

クロアチアには2ヶ所のワイン産地があり、国が定めた12の原産地のうち5つが沿岸部のダルマチア地方、主に赤ワインが産出されます。残りの7つが大陸部のスラボニア地方にあります。こちらでは白ワインが生産されます。沿岸部は地中海性気候で、夏は乾燥し日照量が2600時間と多く、冬は多雨です。一方、大陸部は大陸性気候で夏は暑く、冬は降水量が少なく寒く朝晩の気温差も大きいのが特徴です。ちょうどボルドーと同じ北緯45度の緯度に位置します。地理的に気候がとてもワイン造りに適した土地です。


生産者Bolfanの畑は、内陸部のスラボニア地方、南南東向きの16〜30度の斜面に、20haの畑が広がります。石灰岩から構成されるカルスト台地でぶどうは育ち、その土壌が蓄える地下水もミネラルが豊富です。ぶどう木の樹間は狭く、根は横ではなく縦に伸びます。地下水を吸い上げミネラル豊かなぶどうに育ちます。


【ぶどう品種】

白ワインはリースリング、ソーヴィニョン、シャルドネ、ピノグリ、ピノブランなどの国際品種やルカタツ、マラスティナ、ポシップなどの土着品種を使用しています。赤ワインは馴染みのあるカベルネソーヴィニョン、メルロー、プラヴァツ、プラヴァツマリ(片親がジンファンデル)、ディンガッチ等です。


栽培面積は55000ha、年間生産量は250万ヘクトリットル世界第30位(2010年)を誇ります。生産量の75%は国内で消費され25%は隣国のスロヴェニア、イタリア、ボスニアヘルツゴビナ、USA等に輸出されます。殆どがヨーロッパで消費される為、日本市場ではあまり出回りません。

【クロアチアワインの格付け】

格付けはドイツワインと似ています。


・vrhunsko vino(ヴルフンスコヴィノ 最高級ワイン)  

政府が定めた12統制保証原産地のうち、指定された66地区。更に糖度によりプレディカートナヴィノ、ドイツで言うプリディーカーツワインに分類。カスナ ベルバは遅摘みワインのシュペトレーゼ。イズボルナ ベルバは遅摘みぶどうの中から更に選果したアウスレーゼ。レデノ ベルバはアイスワイン。イズボルナ ベルバ クロズドヴァ、ボビツアはベーレンアウスレーゼ、トロッケンベーレンアウスレーゼ。

・kvalitetno vino(クヴァリテートノヴィノ 高級ワイン)

政府指定の統制保証原産地12地域のうち、1地域でつくられたもの。

・stolno vino (テーブルワイン)
・domace vino(ハウスワイン)

【Bolfanワインについて その1 「ビオディナミ農法」】

誠実な当主ボルファンが手掛けるワインはビオディナミ農法で造られています。ビオディナミはフランス語で、「生体力学」を意味し、殺虫剤、除草剤等の農薬や化学肥料等を使用しないオーガニック農法に加え、月と星座、宇宙の運行に基づく占星術を取り入れている醸造方法です。ぶどう木を取り巻くテロワールは月や惑星、宇宙にまで及びます。地球の植物は天体の動きに影響を受けているという思想がビオディナミの根本にはあるのです。本来、その土地が持つ力に働きかけ、そのエネルギーを最大限に引き出すよう自然環境を調えるのがビオディナミです。


具体的には、満月のときに収穫や若木の剪定、新月のときに滓引き(おりびき)や古木の剪定、月の満ち欠けに従い最も重力がかかった時にボトリングを行う等です。ビオディナミ特有のものと言えば、500番から507番までの番号がつけられた調合剤と言われるプレパラシオン(プレパラート)も挙げられます。500番を例に挙げると、雌牛の角に牛糞を詰めて地中に半年間置いた後、雨水で希釈したものを肥料として畑に散布します。非科学的で儀式のような印象をうけますが、ボルファンは畑の微生物のバランスを整え、自然環境と共存するこの方法が最も素晴らしいワインを生み出すと語っています。



【ボルファンワインについて その2 「自然との調和」】

果実の完熟が難しい冷涼な産地では発酵前の補糖は一般的に行われますが、Bolfanは補糖しません。熟した糖度の高いぶどうを使用している為、発酵時に糖分を加える必要がないのです。また、発酵前に行われる酵母菌の添加も最小限にとどめ、果皮や醸造所内の自生酵母の活動を促し自然発酵に任せます。全く酵母を添加を行わないワインもあります。不安定でハイリスクですが、100%ナチュラルを目指しているのでこの製法にこだわっています。ワインが楽しめるのも酵母などの微生物のお陰だと当主Bolfanは語ります。畑でも醸造所でもワイン造りを通し自然との調和、生き物との共存を目指した誠実な男性が造るオネスティなワインです。



Bolfanインタビュー(クロアチア語)




The magic of the hills(英語)



   

2014年2月、クロアチアのイボ ヨシポビッチ(Ivo Josipovic)大統領とザグレブフェアをご一緒しました。

は大統領もおすすめのクロアチアワインです。

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