醸したオレンジワイン
樹齢15年のぶどう木から収穫された健全で完熟したぶどうは、破砕された後、24日間果皮ごと醸されます。その間、発酵層上部の蓋は完全に外し、かい棒で6回/日ほど撹拌(ピジャージュ)します。醸す時間を長くとる事によって、赤ワインと見間違えるほどのタンニン豊かな黄金色を帯びます。ワインはフルーティーさ(ぶどう自体の風味とブーケが特徴)とミネラルさを兼ね備えます。果皮の成分は既にワインに移行しているので、重力に任せたソフトプレスを行います。
その後ワインと滓は、225Lのフレンチオークで、18ヶ月熟成されます。ボトリング前に軽くフィルターにかけられ、更に瓶内で4ヶ月の熟成を経て市場にリリースされます。瓶内でも年間を通してワインは変化していくので、どこかの段階でバランスの取れた、舌触りの良いものになっていきます。今飲んでも、あるいは10年後に飲んでも楽しめる、長期熟成型のワインです。