蔵出し12年ものの長期熟成!
それがこの価格とは神ってる!
※7月〜9月頃まではクール便のみの配送となります※
Profile/プロフィール
タイプ/白(辛口度 ★★★★☆)
産地/スロべニア、プリモルスカ地方
ゴリシュカ・ブルダ
生産者/KABAJ(カバイ)
品種/レブラ35 シャルドネ30
フリウラーノ30 ソーヴィニョンブラン5%
ヴィンテージ/2013
アルコール度数/12.5%
容量/750ml
適温/17℃
Taste/味わい
華やかな杏子や桃などの木成りの果実とはちみつの香り。柔らかな酸と溶け合った甘味がバランス良くまとまっている。ひときわ余韻も長く、4種のブレンドが醸し出す複雑さが満載。枯れる気配がなく、エイジングポテンシャルが計り知れないワイン。
Marriage/おすすめペアリング
おすすめの料理は、香草やスパイスで仕上げた海老のグリル、魚貝の煮込み、チキンのオリーブオイルソテー、ジビエのグリル、ブルーチーズ&ハニー&ナッツ。複雑味のある料理がとてもよく合います。
About wine/ワインの特徴
KABAJの上級キュヴェ。天然酵母使用。それぞれの品種を7年間フレンチオーク(225L古樽)で熟成。ミクロオキシデーションはあるが、定期的に補酒をしている(年10%ほど)。その後、ステンレスタンク内で各樽をブレンドして1年熟成。良年なので2021年の10〜11月にボトリングし、さらに2年瓶内で熟成。Luisaは当主Jeanの尊敬する曾祖母の名前。
Story/造り手について
最も古く、最も新しいワイン造り。KABAJがスロベニア全土で注目されている理由の一つが、ジャンがフランス人であるからかもしれません。ジャンはボルドー出身で若いころからワイン造りに身を置いてきました。ボルドーを皮切りに、イタリア、ジョージアと修業に繰り出します。最終的にはスロベニア人と結婚して、イタリアとスロベニアの国境の街、ゴリシュカ・ブルダで落ち着きました。その類まれな人間力から、時に人々を遠ざけ、また魅了してきました。韓国人インポーターのフィリッポを除いては、ジャンをコントロール下に置くことは家族ですら不可能です。ジャンに関して困った時は、皆フィリッポを頼りにします。彼のことをよく知る人の間では、「破壊と創造のジャン・ミッシェル・モレル」と呼ばれています。スロベニアではジャンの名を知らぬ者はいません。実にクレイジーで賢い男です。コミュニケーション能力にも優れていて、7ヶ国語を器用に使い分けられます。持ち前の営業力から、KABAJワインの95%はEUやアメリカなどの海外で消費されます。造り手にしては珍しく、腕が良いだけでなくPR推進力と2足のわらじを履きこなしています。そんな個性的でぶっ飛んだ人が造るのがKABAJワインです。
かねてからジャンは、まっすぐな姿勢でワインを造ってきました。奥さまカティヤの実家であるKABAJ家の歴史を尊重し、自然を慈しみ、一切の妥協もなくワインと向き合ってきました。ぶどうは農作物なので、その年によってクオリティも収量も異なります。ヴィンテージ毎のバラツキが甚だしく、この年は99点で別の年は30点と、年の差があるのは自然の産物だから仕方がないことだ、という生産者もいます。ジャンに言わせれば、それはナチュラルワインに甘んじるような造り手で、単に醸造技術が低いのだろうと。自身の失敗を天候や食材などの条件のせいにするようなシェフは、プロとは言えません。量産される工業ワインを除いて、通常は多少なりとも年の差は表れます。ところが、さほどヴィンテージを感じさせないのが、ジャンのワインです。試飲なしで仕入れができる唯一のワイナリーです。ワインはとても安定しています。その安心の裏には、私たちの想像をはるかに超える、細心のケアと愛情があります。
数々の研修地の中でも、とりわけジャンはジョージアワインに感化されました。わざわざジョージアからアンフォラ(クヴェヴリ)を陸送して、カーヴに埋めるほどの熱の入れようです。アンフォラを使用するワイナリー25社から結成される『XELOBA KARTULI協会』のメンバーでもあります。彼らの共通の想いは、ワインの起源である「昔ながらの自然なワイン造りへの回帰」です。古代の技術を現代のワイン造りにも取り入れることを目的とし、日夜、その研究と促進に取り組んでいます。このワイン造りは最も古く、かつ最もモダンです。赤ワインのように果皮ごと醸造を施した白ワイン(オレンジワイン)をスロベニアでは“After old wine”と呼んでいます。昔のワインのその後……まだまだ生産者たちの挑戦は続きます。
土壌はワインの前身であり、最もワインに影響を与えています。ミネラルが豊富で健全な土とハイクオリティなぶどうありきの考えで、最高のぶどうから最高のKABAJワインは造られるのです。土壌のテロワール以上に、ジャン自身の個性(キャラクター)がワインに具現化されていると感じます。「自分が手掛けたワインは、他の誰よりも自分が愛さなければならない」とジャンは語ります。ワインそのものが、ワイン造りにおける哲学を示しています。KABAJの世界を知るには、ワインを飲むのが一番わかりやすいです。彼のワインがきっかけで、私たちはワインとジャンのことが大好きになりました。機会がございましたら、ぜひご賞味くださいませ。
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