先日の新聞記事によると、地球温暖化による大麦・ホップの収穫の減少で、ビールのロング缶(500ml)が500円以上も値上がりし、なんと近い将来には、800円を超える可能性があると伝えられていました。これは2018年にイギリスの科学誌 Nature Plants に発表された研究をもとにした予測です。
気温上昇や干ばつで大麦やホップの収量が減り、安定供給が難しくなる。そのためサッポロやキリンなどの大手メーカーも、暑さや乾燥に強い新品種の開発に取り組んでいます。そしてこれは、ビールだけでなくワインも同じです。ワイン造りは気候変動にとても敏感で、温暖化により、
といった影響がすでに世界各地で見られています。かつては白ワイン優勢の産地で、素晴らしい赤ワインが台頭してきたり、ぶどうの栽培が困難な北限地で、試験的にワイン造り&販売がスタートしたり・・・・。
現在、スロべニアは収穫の真っ只中です。今年も猛暑や雨のリズムに振り回されながらも、造り手たちは一房ずつ丁寧にぶどうを摘み取っています。例年よりやや早めの収穫が多く、ぶどうの健全さを保つため深夜から早朝にかけて作業するワイナリーもあります。こうした努力の積み重ねが、今年のヴィンテージの味わいをかたちづくっていきます。


造り手たちは自然と共に歩み、変化の中で未来に残せるワイン造りに挑戦しています。1本のワインの裏には、気候変動と闘いながらも希望をつむぐ彼らの姿があるのです。



