クセになるオレンジワイン!!
噛んで味わうピノグリ
※7月〜9月頃まではクール便のみの配送となります※
Profile/プロフィール
タイプ/オレンジ(辛口度 ★★★★★)
産地/スロべニア、ポドラウィエ地方、
シュタイヤールスカ、リトズノイ村
生産者/HEAPS GOOD WINE COMPANY
(ヒープス グッド ワイン カンパニー)
品種/ピノグリ75%、
ラシュキーリースリング25%
ヴィンテージ/2021
アルコール度数/11.3%
容量/750ml
適温/12℃〜14℃
Taste/味わい
グラスに注がれると、あたたかみのあるアンバーカラーが印象的に広がります。「オレンジワイン」と呼ぶにふさわしい、力強い存在感のある外観です。香りは複雑で、アプリコットやオレンジピール、ピーチに加え、ハーブやスパイスのニュアンスが折り重なります。ピノグリ由来の軽やかなタンニンと豊かなボリューム感、そしてラシュキリースリングがもたらすほどよい酸が、ワイン全体を絶妙に支えています。加えて、しっかりとしたミネラル感と、樽からくるスモーキーなニュアンスも奥行きを添えています。香りには表れにくいものの、飲んだときにじんわりと広がる発酵食品のようなナチュラルさも特徴です。香りの複雑さとは対照的に、味わいはドライでシンプル。ただ、そのシンプルさの中に何層にも重なる旨味が詰まっており、個性的なオレンジワインに仕上がっています。
Marriageおすすめペアリング
おすすめの料理は、チキンやポークのグリル。特に焼き鳥や野菜のオーブン焼きといった、香ばしさのある料理とよく合います。また、青魚の干物や柚庵焼、みりん焼など、醤油系の焼き物とも好相性です。タンニンがしっかりとあるため、冷やし過ぎず12℃以上で味わうのがおすすめです。
About wine/ワインの特徴
このワインは、ピノグリ(9月1日収穫)とラシュキリースリング(9月29日収穫)の2種をブレンドしています。ぶどうは除梗後、開放型タンクで仕込みます。発酵前には5日間の低温浸漬(果皮と果汁を一緒に漬け込む工程)を行いますが、ワイナリーには冷却装置がないため室温で行われます。室温とはいえ、収穫日が暑いか寒いかによって醸しの時間は変わってきます。発酵前と発酵中をあわせておよそ18日間の醸し期間。その後、タンニンの抽出を抑えるためにやさしくプレスし、24時間静置してから228Lのフレンチ古樽(6〜10年使用)に移します。重たい滓はタンクの底に自然と沈んでいき、その後マロラクティック発酵(酸をやわらかくする自然のプロセス)が自然に進みます。この発酵によって、酸が丸くなり、より親しみやすい味わいになります。樽で翌年の9月まで熟成し、無濾過で瓶詰め。さらにしばらく蔵元で瓶熟させてから出荷される、丁寧に造られた1本です。
Story/造り手について
このワインに使われているピノグリという品種は、実は造り手にとっては扱いが難しく、好き嫌いが分かれるぶどうです。生産者であるニックはこう語ります。「正直、私はピノグリが好きではありません。ファットでオイリー、酸も足りず、フェノールが強すぎる。繊細な品種ではないと思っています」。それでも彼は続けます。「でも、この品種の最大の価値は、エレガントなスタイルで造られたときにこそ発揮されるんです。だから私はピノグリを極力やさしく扱い、タンニンの抽出を控えめにしています」。実際、このワインは驚くことに、抜栓から6週間たっても美味しさが持続します。むしろ開けたてよりも落ち着いて、飲みやすくなっていきます。好みは分かれるかもしれませんが、造り手の想いと個性がしっかりと表現された、非常にユニークな1本です。HGWやピノグリを知るにはうってつけのワインです。
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