オレンジワインを調べていると、情報が断片的で、一本の線として繋がっていないと感じることがありました。自分の知りたいことに、なかなか辿り着けないのです。
特にイタリア・フリウリは、名前は広く知られていても、「誰が、どのように、どんな想いで造っているのか」を体系的にまとめて見られる場所が、ほとんどありません。
そこで、
オレンジワイン大図鑑【造り手編】
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を作りました。イタリア、スロヴェニア、ジョージアなど、世界各国のオレンジワインの生産者を、顔写真とボトルのビジュアルと共に、一目でわかるよう紹介しています。そしてまずは、そのイタリア版がカタチになりました。

365wineはスロヴェニアワイン専門のインポーターですが、オレンジワインを語るうえで、どうしてもフリウリを避けて通ることはできません。神楽坂にあるフリウリ料理店NODOの及川さんも、「スロヴェニアなくしてフリウリは語れない」と話されています。
両国は国境で分けられてはいるものの、ワインの歴史や思想は連続しています。スロヴェニア語表記の街に住み、スロヴェニア語を話し、スロヴェニア料理を食べながら、造るワインはイタリアワインで、パスポートはイタリア。けれど文化的にはスロヴェニア人、という人たちも少なくありません。
時代によって支配や国境は変わっても、その土地に根を下ろし、共通の文化を受け継いできました。だからまず、多くの人が「入口」として知っているフリウリを整理し、そのうえでスロヴェニアを深く紹介したいと考えました。
オレンジワインという文脈で、各生産者をどう表現するかを突き詰めてきたため、時間はかかりましたが、ようやくページが整ってきました。「次に飲みたいオレンジワイン」を探している人が、「こんなページが欲しかった」と感じてもらえる場所を目指しています。
この2ヶ月ほど、毎日のように生産者の哲学や信念に触れながら、ひたすらページを作ってきました。書き進めるたびに、過去に会った顔や、交わした言葉、あのときに飲んだ味や記憶が、ふと蘇ってきました。
当時は、ただ知りたくて、飲みたくて、仲間とああだこうだ言いながらオレンジワインを開けていただけでしたが、この生産者のページを書きながら、「あのときの経験が、ちゃんと今に繋がっている」と感じました。

通勤途中でも、夜に少し落ち着いたときでも、手持ち無沙汰な週末でも、ふらっと覗いて頂けたら嬉しいです。今回はオレンジワイン大図鑑についてご紹介しました。



