春になると、卵が少し特別なものに見えてきます。
スロベニアのイースターでは、卵を染めて、飾って、最後はおいしく食べる文化があります。 卵は、世界中で愛されている食材なのだと、改めて感じます。
卵はどこでも同じ形をしているのに、世界の食卓ではまったく違う料理になります。
ピータン、トルティージャ、カルボナーラ。世界の定番卵料理はいろいろありますが、今日は、そんな「旅する卵料理」を3つご紹介します。 少し珍しくて、家庭でも作れて、しっかり美味しいものを選びました。
どれも、ワインと合わせると驚くほど楽しい料理です。

トマトとスパイスで煮込んだソースに、卵を落とす料理。 パンですくいながら食べる、少し荒々しく、でもどこか優しい味わいです。
卵はここでは主役というより、全体をまとめる“最後のピース”。 トマトの酸味とスパイスに、卵のまろやかさが重なります。
→ 軽やかで酸のあるオレンジワインと。料理の輪郭がすっと整います。

タイの屋台料理として親しまれている、卵の揚げ焼き。 ナンプラーを加えた卵を高温の油で一気に焼き上げ、外はカリッと、中はふわっと仕上げます。
とてもシンプルですが、驚くほど満足感のある一皿。 卵がしっかり“主役”として立ち上がる料理です。
→ タンニン強め、渋みとコクのあるオレンジワインと。旨味と香ばしさがぐっと引き立ちます。

出汁と一緒に蒸し上げる、ふわふわの卵料理。 スプーンを入れると崩れるほどやわらかく、ほとんど空気のような軽さがあります。
じんわりと身体に染みる味わいで、卵が“やさしさ”そのものになる料理です。
→ マッコリを思わせる、滓たっぷりの濁りありワインと。出汁の旨味がすっと伸びていきます。
同じ卵でも、スパイスと合わせると広がり、油と合わせると力強くなり、出汁と合わせるとやさしくなる。
料理は、組み合わせで性格が変わります。 そしてそれは、ワインも同じです。
どれが一番食べてみたいでしょうか?
365wineでは、料理とワインが自然につながる体験を、これからもお届けしていきます。



