世にも奇妙なワインの物語
本当に怖いワインの話
濁り、澱、泡、香り
怖がらなくていいものと、注意したいもの

ワインを開けたら、瓶の底に何か沈んでいる。グラスに注ぐと濁っている。泡のないはずのワインが、少しシュワシュワしている。そして、嗅いだことのない香りがする。
「これは大丈夫?」
「もしかして、腐っている?」
見慣れない状態や、飲んだことのない味に出会えば、不安になるのは当然です。
けれど、ワインに現れる「異変」の全てが、劣化や腐敗を意味するわけではありません。製法によるものもあれば、熟成によって生まれるもの、購入後の保存環境や開栓後の時間の経過によって起こるものもあります。一方で、どんな違和感も「個性だから」と受け入れる必要はありません。
怖がらなくていいものと、注意したいもの。
その違いを、実際にワインを輸入し、販売してきたインポーターの経験と共に見ていきましょう。
「ワイン腐ってる!」
365wineが輸入している、カバイのスパークリングワイン「ティベティア」を、ある酒販店へ持参した時のことです。
ワインは濁り、瓶の中には澱が浮いていました。ひと口飲んだ店主は、それまでに経験したことのない味がしたのでしょう。返ってきた言葉は、
でした。未知の外観と味に出会えば、最初は「おかしい・変だ」と感じることがあります。不安になるのも無理はありません。
ティベティアは、発酵途中のワインを瓶詰めし、その中で発酵を終えたペトナットです。澱引きをしていないため、酵母やワイン由来の成分からなる「澱・おり」が、瓶内に残っています。
このワインには、なぜ澱があるのか。
酵母が味わいに、どのように影響するのか。
この濁りや独特な風味を、どのように楽しむのか。
丁寧に説明し、もう一度飲んでもらいました。
最後にはグラスを飲み干し、ワインを購入してくださいました。その間にワインは何も変わっていません。変わったのは、その見た目と味に理由があると知った、その後の店主の、ものの見え方でした。
この出来事が、今回の話のはじまりです。
そもそも、「腐っている」とは?
では、ワインの中で実際に何が起きているのか、まずは見た目から確かめていきましょう。

瓶の中に、何かいる

ワインの底に、何か沈んでいる。綿や雲のような、ふわりとしたものが瓶の中を舞っている。グラスに注ぐと、ワイン全体が濁って見える。
沈殿物の色や形は、ワインの種類や含まれる成分によって異なります。そして、同じように見えるものでも、生じた理由はひとつではありません。
瓶底に沈む、澱と沈殿物

長く熟成したワインでは、時間の経過とともにワイン中の成分が重合し、瓶底へ沈みます。とくに赤ワインでは、色素やタンニンが影響し、澱が目立ちやすくなります。
一方、ペトナットや無濾過のワイン、澱引きを控えたワインでは、発酵を終えた酵母や、ぶどう由来の成分が瓶内に残ることがあります。
どちらも「澱・おり」と呼ばれますが、
造り方によって瓶内に残された澱
では成り立ちが異なります。ザラついた渋味・苦味のある熟成澱とは異なり、酵母による澱は、香りや口当たりがソフトで、味わいに厚みがあります。ただし、
というわけでもありません。澱の量は品質の高さを表すものではなく、製法や熟成期間、造り手の仕上げ方によって変わるからです。
濁ったワインは、腐っている?
濾過や清澄を最小限にしたワインでは、細かな酵母やぶどう由来の成分が残り、透明ではないことがあります。そのため、
濁っているから腐っている
とは限りません。反対に、
濁っているから造り手の個性
とも、見た目だけでは判断できません。同じような澱や濁りでも、製法や熟成によるものと、保存中の変化があるためです。
怖がらなくてよいワイン
商品説明や裏ラベルに、
- ペトナット
- 無濾過
- 無清澄
- 澱引きなし
- 瓶内発酵
- 澱を含むことがある
などの記載があり、実際の状態がその説明と一致している場合は、健全なワインである可能性が高いです。また、長期熟成ワインでは、時間の経過によって澱が生じることがあります。澱を飲みたくない場合は、ボトルをしばらく直立にして澱を沈め、最後まで注ぎ切らないことです。逆に、澱を混ぜた状態で楽しむナチュラルワインもあります。
注意したい組み合わせ
- 澱や濁りに加えて、強い異臭がある
- 非発泡ワインが強く泡立つ
- コルク栓の押し上がりや液漏れがある
- 以前と状態が明らかに異なる
コルクの上に、何かいる

キャップシールを外すと、コルクの上や瓶口に、「カビ」や「汚れ」のようなものが付いている。ときには、ラベルや瓶の表面まで覆われていることもあります。見た瞬間に、
と心配になるかもしれません。しかし、コルクや瓶の外側にカビがあることと、瓶内のワインに異常があることは、分けて考えるとよいでしょう。
ワインセラーは、カビや微生物の住処

蔵元の地下セラーは、薄暗く、ひんやりとして、湿度があります。そんな環境下では、壁や棚、樽だけでなく、長く寝かせたボトルのラベルや瓶、キャップシール、コルクの上面にカビが生えることがあります。だからと言って、瓶の外側にカビが見られたら、
中身まで腐っているワイン
とは判断できません。その一方で、高すぎる湿度や不十分な管理によって、カビが増える場合もあります。カビが生えているほど、よい環境で熟成されたワインということでもありません。
ボトルの外側/内側のカビは別
コルクの上に見えているカビは、瓶の外側に付着したものです。私たちが飲むワインは、その内側にあります。ワインの微生物検査でも、瓶口やコルクの外側に付着したものが試料へ混ざらないよう、開栓前に取り除いてから中身を調べます。
つまり、外側と瓶内は、同じものとして扱いません。ただし、外側にカビがあるからといって、中身が正常だと決まるわけでもありません。まず外側をきれいにしてから開栓し、ワイン自体の香りや味わいを確認します。
開ける前にすること
瓶の表面にもカビや汚れが付いている場合は、開栓時に手や瓶口へ移らないよう、先に拭いておきましょう。キャップシールを外し、コルクの上面と瓶口の周囲を、清潔な布やティッシュで拭き取ります。カビや汚れを瓶内へ落とさないようにコルクを抜き、開栓後も瓶口を清潔に保ちます。家庭で特別な消毒は不要です。
注意したい組み合わせ
- 外側のカビだけでなく、液漏れもある
- コルクが持ち上がっている
- コルクが割れ、密閉が保たれていない
- 瓶口や瓶にひび、欠けがある
- ワインの風味に強い違和感がある
カビだけで、「不良品」と決めつけないでください。瓶の内外を分けて考えることが大切です。
ワイン自体にカビや湿った紙を思わせる香りがある場合は、後述の「見た目は普通、でも香りが変」で詳しく見ていきます。
瓶底で、何か光っている

瓶底やコルクに、ガラスの破片のような結晶が付いていることがあります。その多くは、酒石と呼ばれるものです。ワインに含まれる酒石酸が、カリウムやカルシウムと結びつき、結晶として現れます。白ワインでは透明や白っぽく、赤ワインでは色素をまとって赤黒く見えます。

見た目は少し怖いかもしれません。でも、酒石そのものは、微生物による腐敗ではなく、ワイン中に溶けていた成分が、温度の低下や時間の経過によって結晶として現れたものです。酒石であれば、口に入っても、酒石そのものによる健康上の問題は通常ありません。ただし、ざらつきや硬さがあるため、決して口当たりがよいものではありません。気になる場合は、ボトルを立てて結晶を沈め、注ぐ時も瓶底数センチを残します。
注意したい組み合わせ
結晶に見えても注意が必要です。瓶の破損によって生じたガラス片である可能性もあるからです。次のようなケースが重なっている場合は、飲まずに様子を見ます。
- 瓶や瓶口に、ひびや欠けがある
- 開栓時に瓶口が破損した
- 鋭く不規則な破片が見える
酒石かガラス片か判断できない場合は、飲まずに確認を止め、手順6に従って購入店へ相談してください。
泡のないワインが、泡を吹く

スパークリングワインではないのに、舌に気泡を感じる。泡のない、いわゆるスティルワインにも、わずかな炭酸ガスが含まれていることがあります。
発酵によって生まれた二酸化炭素がワインに残っている場合や、造り手が軽い発泡感を残して仕上げることもあります。一方で、瓶詰め後に酵母が再び活動し、意図しない再発酵が起きることもあります。
私たちが輸入したワインにも、再発酵による軽いガスが見られたものがありました。開栓から24時間後にはガス感がなくなり、味わいは変わらず、おいしいままでした。
軽いガス感は、時間とともに弱まることがあります。ただし、すべてのワインが同じ経過をたどるわけではありません。これは、インポーターが経験した一例です。
少し舌にガスを感じただけで、すぐに異常とは判断せず、まず商品説明や裏ラベルを確認します。
- 発泡/微発泡を意図するか
- 高温で保管していなかったか
泡だけでなく、栓や瓶にも目を向けます。ワインは温度が上がると中身が膨張し、瓶内の圧力も変化します。特に真夏の室内や車内など、高温になる場所へ置かれたワインでは、液漏れや栓の押し上がりが起き、味わいや品質の劣化に繋がります。
ワインが、垂れている

キャップシールの下や瓶の側面に、ワインが吹いた跡が残っていることがあります。この液漏れで主な心配は、密閉や品質が保たれていない可能性です。コルクの隙間からワインが出た場合、瓶内には空気が入り、酸化が進んでいることがあります。また、高温にさらされた結果として液漏れしている場合は、香りや味わいも熱劣化しているかもしれません。
液漏れが止まっていて瓶に損傷がない場合でも、高温や密閉不良によって、香りや味わいが変化している可能性はあります。ただし、栓の押し上がりや液漏れだけで、原因を一つに決めることはできません。瓶内での発酵、高温による圧力の上昇、栓の状態など、複数の理由が考えられるからです。
注意したい組み合わせ
- 本来は発泡しないワインが、噴き出した
- 開栓前から栓が大きく押し上がっている
- 液漏れが続いている
- 強い濁りや異臭がある
- 高温な場所に長時間置かれた
見た目は普通、でも香りが変

見た目に異変がないのに、鼻を近づけた瞬間、
と感じることがあります。香りの感じ方には個人差があります。また、僅かなら味わいの複雑さとしてポジティブに感じられる香りも、度合いが強いと不快に感じられることがあります。まずは、どの香りに近いかを見ていきましょう。
還元的な香り
卵・ゴム・玉ねぎ
ブショネの香り
湿った紙・カビ
酸化的な香り
干し草・ナッツ・シェリー
揮発酸の香り
酢・除光液

卵やゴム、玉ねぎのような香り
発酵に関与する硫黄化合物によって、卵、ゴム、玉ねぎ、キャベツなどを思わせる香りが現れることがあります。一般に「還元的な香り」や「還元臭」と呼ばれるものです。空気に触れさせることで印象が変わるものもあれば、ほとんど変化しないものもあります。還元は、
「グラスを回せば消える」とは限りません。
少量をグラスに注ぎ、数分後に香りがどう変わるかを確かめます。時間がたっても強い不快感が残り、飲み進めたいと思えないなら、無理に慣れようとしなくてもいいです。
湿った紙やカビの香り
湿った段ボール、古い新聞紙、ボロ雑巾、カビた地下室を思わせる匂いは、ブショネに見られる代表的な香りの特徴です。その主な原因物質の一つが、TCAと呼ばれる化合物です。TCAはカビそのものではなく、カビなどの微生物が、コルクなどに存在する塩素化フェノール類へ作用することで生じる場合があります。
強い悪臭として現れるだけでなく、果実味を損ない、ワイン全体をぼんやりさせます。コルクの外側にカビが見えるかどうかだけでは、ブショネかどうかは分かりません。見た目にコルクがきれいでも起こることがあり、また外側にカビがあっても、ワイン自体には異常がないこともあります。
干し草やシェリーの香り
酸化が進むと、果実の香りが弱くなり、干し草、ナッツ、シェリーなどを思わせる香りが現れます。ただし、シェリーや黄ワインをはじめ、酸化を利用して造られるワインもあります。そのワインがもともと酸化的なスタイルなのか、開栓してから時間が経ったのか、どのように保管されていたのかを確認します。
酢や除光液の香り
酢を思わせる香りには酢酸、除光液を思わせる香りには酢酸エチルなどが関係しています。これらの成分は、少量ならワインの中にも存在します。どの程度から不快に感じるかは、ワインのスタイルや飲む人によって異なります。一方で、鼻を強く刺し、刺激臭である場合は、単なる個性とは分けて考えた方がよいでしょう。
注意したい組み合わせ
- 強い不快臭で香りの変化がない
- 強烈な刺激臭が、他の香りを覆う
- 味わいにも生気が感じられない
- 液漏れ、栓の押し上がり、発泡がある
- 以前と状態が明らかに異なる
香りの名前を正確に当てることよりも、時間を置いて変化するか、そのワインらしい香りが残っているかを確かめます。明らかに不快な場合は、無理に飲む必要はありません。
時間が、ワインを変えていく

開けた直後は香りがなかったのに、しばらくすると急においしくなった。その反対に、昨日は果実味があったのに、今日は平坦に感じる。
ワインは開栓すると空気に触れ、グラスの中で温度も変わります。最初は感じにくかった香りが開くこともあれば、時間の経過とともに果実の香りが弱くなることもあります。そのため、
というだけで、異常とは言えません。味わいは、開栓からの経過時間だけでなく、飲むときの温度、グラス、一緒に食べた料理によっても違って感じられます。
また、ボトルに残ったワインが少ないほど、中の空気に触れる割合が大きくなり、変化も進みやすくなります。残ったワインは、栓をして冷蔵庫へ入れることで、酸化スピードを緩やかにできます。
長く寝かせたワインの場合

ワインは、何年も寝かせて楽しむことがあります。しかし、全てのワインが長期熟成に向いているわけではなく、熟成後の状態も一様ではありません。古酒の状態には、ワインそのもののポテンシャルやヴィンテージ、ボトルごとの個体差に加え、保管温度や光、温度変化、栓の状態など、さまざまな要因が複合的に関係します。そのため、香りや味わいに違和感があっても、それが熟成による変化なのか、保存環境による劣化なのかを、ひとつの要因だけで見極めることは難しいのです。
高価だから大丈夫
どちらとも言えません。そのワインに期待する熟成の姿と、実際に感じた状態を分けて考えます。
注意したい組み合わせ
- 昨日まではなかった強い異臭が現れた
- 開栓後、新たな発泡や濁りが現れた
- 高温になる場所へ長時間置かれていた
異変を感じた時の6手順

-
瓶の安全を確認する
香りや味を確かめる前に、まず瓶と栓の状態を確認します。
- 瓶や瓶口に、ひびや欠けがないか
- 瓶の中や周囲に、ガラス片がないか
- 液漏れしていないか
- 栓が瓶口から押し上がっていないか
- キャップや栓の周囲が、不自然に変形していないか
ガラス片の可能性がある場合は、危険ですので、濾して飲んだりしないでください。手順6に従って、購入店へ相談します。
-
何が気になったのか
「何となく変」ではなく、気になった状態を分けて確認します。
- 澱や沈殿物がある
- ワインが濁っている
- 結晶がある
- 発泡している
- 液漏れしている
- 栓が動いている
- 香りがいつもと違う
- 味わいに違和感がある
複数の現象が重なっているかも確認します。
-
ワインの造りを確認する
商品説明や裏ラベルを見ます。
- ペトナットか
- 発泡性または微発泡性か
- 無濾過・無清澄か
- 澱引きをしていないか
- 酸化的な造りか
- 長期熟成を前提としたワインか
そのワイン本来の姿を知らなければ、意図された特徴まで異常に見えることがあります。
-
購入後の保存を振り返る
- 到着後、すぐに適切な場所へ移したか
- 高温の室内や車内に置いていなかったか
- 直射日光を受けていなかったか
- 温度が大きく上下していなかったか
- 何年、どのように寝かせていたか
- 開栓してから何日たっているか
- 開栓後に冷蔵保存していたか
特に夏場は、届いたワインを高温になる場所へ置いておくと、液漏れや栓の浮き上がり、味わいの劣化に繋がる可能性があります。
-
無理に答えをひとつに決めない
見た目や香りだけで、
- 製造上の問題
- 輸送中の変化
- 購入後の保管による劣化
- 開栓後の酸化
どれかひとつに断定できないことがあります。
-
記録を残し、問い合わせる
原因を判断できない時は、瓶全体、コルク栓、澱や濁りなど、状態が分かる写真を残しておきます。購入日と、購入後にどのように保存していたかも記録し、できるだけ早く購入店へ相談してください。
怖がらなくていい?
注意した方がいい?

| 起きていること | 本来のスタイルで起こる例 | 熟成・保存による可能性 | 注意したい状態 | 確認すること |
|---|---|---|---|---|
| 澱・沈殿物がある | ペトナット、無濾過ワイン | 熟成した赤ワインの澱 | 異臭や強い発泡もある | 製法、熟成年数 |
| 全体が濁っている | 無濾過、澱引きなし | 保存中の変化 | 以前は透明だった商品が急に濁った | 商品説明、以前の状態 |
| 瓶やコルクにカビがある | 湿度のある熟成環境 | 長期保存中の付着 | 液漏れや密閉不良もある | 外側を拭き、中身と分けて確認 |
| 結晶がある | 酒石 | 冷却や時間の経過で析出 | ガラス片との区別ができない | 瓶の割れや欠け |
| 少し泡を感じる | ペトナット、残存ガス | 温度によるガスの変化 | 強く噴き出す、液漏れ | 発泡を意図した商品か |
| 栓が動いている | 発泡性ワインの圧力 | 高温による膨張 | 栓が大きく飛び出している | 保存温度、瓶の状態 |
| 卵やゴムのような香り | 発酵由来の硫黄化合物 | 開栓後に印象が変わることも | 不快な香りが強く残る | 少量を注ぎ、時間変化を見る |
| 湿った紙やカビの香り | ― | ― | ブショネの可能性 | 果実の香りも弱いか |
| 段ボールや干し草の香り | 酸化的なスタイル | 熟成・開栓後の酸化 | 本来の果実味が失われている | ワインの造り、保存期間 |
| 翌日に味が変わった | 香りが開いた可能性 | 開栓後の酸化 | 異臭や異常発泡も現れた | 開栓日時、残量、保存方法 |
見た目や香りだけで原因を断定するためのものではありません。同じ現象でも、ワインの製法、熟成年数、輸送、購入後の保管、開栓後の経過時間によって理由は異なります。安全面に不安がある場合や、明らかに不快な場合は、無理に飲まないでください。
本当に怖いのは …

十分に知識があれば、すぐに異常と決めつけたり、劣化や欠陥まで「ワインの個性」として受け入れることも避けられます。
「腐っている!」と言われた店主に、もう一度グラスを傾けてもらえたのは、
本当に怖いのは、知らないことではありません。分からないまま「腐っている」と決めつけること。「こういうワインだから」と、違和感を受け入れるのも同じです。外観、香り、栓の状態、保存環境、そして造り方。目の前のワインには、安全かどうか確かめるための手がかりがあります。
見た目だけで、すぐに捨てない。
おかしいと感じたら、無理に飲まない。
その違いを見分けるための知識が、ワインを安心して楽しむことに繋がります。

参考資料
Australian Wine Research Institute(AWRI)




