飲んで、今世界で起きていることを知ろう!!
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Profile
タイプ/オレンジ(辛口度 ★★★★★)
産地/スロヴェニア
生産者/Gonc(グンツ)
品種/イエローミュスカ
ヴィンテージ/2022
アルコール度数/12度
容量/750ml
適温/15〜18度
入荷本数/198本
Taste
外観はアンバーカラー。香りは梅酢、すもも、ブランデーの芳醇なニュアンス。ぶどうからくる素肌感が満載の1本。醸し時間に比例せず、タンニンは控えめで品種由来の華がある。貴腐香と酢酸も感じる。
Marriage
《おすすめの料理》甘くない果実酒 <すもも> のよう。小皿料理を囲みながら、それらを引き立てつつワインが主役となれる。ドライフルーツなどの自然な甘さともマッチ。酢酸のアフターも心地良い。紅の豚が大振りのブランデーグラスをくるくる回して嗜んでいるイメージ。ワインとして完成しているのでWar Pigsを聞きながら楽しんで頂けたらと思う。敢えてお料理と合わせるのなら何が良いか模索中。
Wine making
遅摘みのアロマティック品種を42日醸したオレンジワイン。と聞いてワイン好きが飛びつかないはずがない。 古大樽スラボニアンオークで熟成、ノンフィルノンコラ。ワイン名やエチケットは音楽に由来する。Black sabathのWar Pigs https://youtu.be/LQUXuQ6Zd9w 音楽、そしてワインから今、世界で起きていることを伝いたいというペーターの想い。ちなみにGONCのワインは全て醸造中にロックンロールを聞かせて造っている。良い音楽がなければ、良いワインが造れないというのが彼のモットー。
Story
最高のワインラバーは最高のワインに値する −Peter Gonc GONC(グンツ)ワイナリーの歴史は1936年に遡ります。先代の曽祖父がハンガリーとの国境にあるDobrovnik村で、ぶどうの苗木を植えたのがはじまりです。現在は4代目の若き当主 Peter Gonc(ペーター・グンツ)に受け継がれ、スロヴェニア第2の都市Mariborの近くのPtuj村でワイン造りに励んでいます。
世代をこえて守り継がれた11haの畑では、ぶどう栽培から瓶詰めまでを家族で行います。『母なる自然』との結び付き、その歩みに耳を傾け、逆らうことなく従うことを心がけてきました。そんな信念は、天然酵母に任せたワイン造りや、添加物なしにナチュラルなワインを造ることに繋がります。自然なワイン造りこそが、土壌のポテンシャルやその年の気候、ひいては情熱をも表現できるとPeterは信じています。
真面目にGONCワイナリーをご紹介してきましたが、つまらないと思いました。実につまらない!!非常にありきたりな内容で、面白くない!と気が付きました。これを書いている本人がそのように感じるのですから、きっと皆様はもっとウンザリされているだろうと想像します。では、ここからはGONCのキャラクターに合わせて、ファンキーに参りましょう!
ひとつ面白い話があります。ワイナリー名の誕生の秘話です。GONCの名前は、彼らがプロデュースしたハンガリー産の樽の名に由来しています。樽は136Lの小樽です。他のGONCワインのエチケットにも「G」「1」「3」「6」という英数字が点で表現されていたり、アイコンや水玉で表されていたりします。点(ドット)は数えたら個数はわかりますが、その数はワイナリー名に由来する樽のリッター数「136」に辿り着きます。疑うつもりはありませんでしたが、鉛筆で×印を付けながら、地道に点やアイコンをカウントしました。はたから見たら相当変な人です。数えたら本当に136個ありました。ワインは136のドットからできており、1つのドットは1Lを示します。GONCのエチケットをゆっくり眺めると、色々な発見があり、なかなか興味深いものです。
もうひとつGONCのユニークな一面をご紹介します。Peterは典型的なロックミュージックのファンです。彼のクリエイティブなワイン造りに“良い音楽”は不可欠です。Toploader、Steppenwolf、Ram Jamなどを発酵中のワインに聞かせています。ノリノリのリズムでワインを造っている当主を想像しました。ワインが音楽と出会えば、それは心が揺さぶられるようなファンタスティックな組み合わせで、良い曲なくしては、良いワインが造れないと言います。マジですか。Peterには良い音楽を聴かせなければ!笑 彼の造る白ワインは燃料(給油)のようで、容赦なく人々の心と舌にかがり火を灯します。躍動感やエネルギーが半端ありません。段々とGONCのワインが飲みたくなってきた頃だと思います。この辺りで結びに入りましょう。ここまで書いておきながらですが、Peterが伝えたいのはワインの解説ではありません。実際にワインを飲んでその声を聴けば、きっと貴方だけのGONCの音色を聴くことでしょう。多くは語りません、先ずは飲んで感じてみて下さい。